CanonDemi EE17  キヤノン ハ−フカメラの到達点


発売は昭和41年5月。
ハ−フサイズとしては最高性能を誇る。Tv優先はもちろんマニュアルもできてフラッシュマチックも使える。特筆すべきはEE撮影の際に露出補正がプラス2まで付いている事である。ここまでハ−フサイズでやってしまうのかという気分である。
デミのシリ−ズもいろいろあり、レンズ交換式のCモデルもあるが、バランスのよさではこのEE17がトップに立つだろう。
初代デミの発売が昭和38年、以降昭和43年のダイヤル35−2までの5年間に9機種が発売されているが、実質的にはこのEE17とEE28の2機種が最終モデルといえるだろう。
扱いやすく、信頼できるカメラという印象である。
問題はファインダ−である。プラスチックが使われているため今となっては見えが悪い。もっとも新品は見えがよかったと思うのだが。

みのかんのEE17

これまたジャンクカメラを買った。水盤電池の液漏れがなんとcdsの受光部まで達していて、どうにもならなかった。仕方ないのでミノルタSRTのジャンクからcdsを一個とって、なんとか組み込んだ。ところが大幅な露出アンダ−である。メ−タ−が触れすぎるのである。仕方ないので、緑色のセロファンを前面カバ−の内側からかぶせて露出値を合わせてある。
このカメラもメモ代わりによく使った。サブカメラとしてカメラバックのすみにいつも入れていたものである。レンズがいいので安心して使えた。
しかし、ハ−フといっても当時は一枚一枚大切に撮っていたのし、他にもペンとかも使っていて、なかなかフィルムがなくならずに、あるとき気づいたらフィルムがまだ入っていたということがたびたびあった。カレンダ−カメラといわれる所以である。


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